こんにちは。正直MATSURI新人担当者のサリーです。サリーは生物のことは得意なのですが、環境負荷の評価や関連する活動については、まだまだ素人です。
今回は日記の番外編として、2024年11月21日に開催したMATSURIパートナー限定のオンライン情報共有会「グリーンウォッシュ批判の時代の中で何を発信するか」の開催報告をしたいと思います。
情報共有会の報告記事はこちら
「グリーンウォッシュ批判の時代の中で何を発信するか」と題し、MATSURIパートナー限定情報共有会を開催いたしました
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近年、「グリーンウォッシュ」と呼ばれる、環境や気候への影響について虚偽または誤解を招く主張に対する監視が強まっています。こうした行為に対する世間の批判が高まるだけでなく、環境への取り組みを紹介するCMでの不適切な環境表現を禁止するガイドラインが策定されて実際にそのようなCMに禁止命令が出されるなど、規制当局による具体的な措置も増えています。
このような状況の中で、我々はどのような環境発信ができるのでしょうか?そのヒントを得るために、すでに市場にある各企業による環境発信や、それに対する世間や行政の反応についての有名な事例をいくつか紹介しました。
紹介した事例のひとつが、LEGO社のサステナブル素材への取組みです。現在、LEGOブロックは石油由来のABS樹脂から作られています。LEGO社は2030年までにすべてのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックに切り替えるという目標を掲げ、2015年には10億デンマーククローネ(約210億円)を投じて、デンマーク本社に「サステナブル・マテリアル・センター」を設立しました。そして2021年には、ペットボトルを再利用したブロックの試作品の作成に成功したと発表しています。しかし、2023年にLEGO社は、再生ペット(PET)を使ったブロックの生産を行わないことを正式に発表しました。同社はこの決定について、「試作品を発表したときは、可能性について楽観的だった。しかし、2年間の試験を経て、CO2排出量の削減に寄与しないことがわかったため、これ以上の開発を行わないことにした」と説明しています。
(参照:https://www.sustainablebrands.jp/news/us/detail/1218450_1532.html)
この発表に対して、世間から「なんで再生プラスチックをやめるんだ?」とか、「何も進んでいないのでは?」とか、「ABS樹脂を使い続けるための言い訳では?」といった非難の声は、ほとんど見受けられませんでした。それどころか、LEGO社がきちんと検証し、正直に淡々と結果を公表した姿勢が評価されているように感じます。この評価は、LEGO社が人と資金をしっかり投入し、本気でサステナビリティに取り組んでいるからこそ得られたものなのでしょう。
まさに「正直MATSURI」だな、と私は感じました。
最後に、サリーとエネルギーアナリストの大場 紀章さん、日本微細藻類技術協会事務局長の 野村 純平さんも交えディスカッションが行われました。
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正直MATSURIのサリーとしては、藻類を将来価値のある取り組みとしてどのようにアピールしていくかを、もっとじっくり考えていく必要があると感じています。
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