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Interview

興和株式会社

左上:和田 浩一 様(事業開発室 室長
左下:藤重 雄介 様(産業関連事業部 環境インフラ部 部長
右下:木村 智文 様(産業関連事業部 環境インフラ部 環境インフラ課

インタビューにご協力いただいた方
木村 智文 様(産業関連事業部 環境インフラ部 環境インフラ課

木村様が所属されている部署のお取り組みと担当業務について教えてください。
当社キャベジンやバンテリンといった医薬品メーカーというイメージを一般に皆さんお持ちかと思いますが、もとは綿布問屋から始まった、創業126年の名古屋の老舗企業になります。事業部としては、生活関連と産業関連を商材の売買を行う商社部門と、医薬品や医療用機械、省エネ関連製品の製造販売を行うメーカー部門を合わせ持つユニークな会社です。

私が所属する産業関連事業部の環境インフラ部では、SDGsを意識した商材の取扱い、主にアセアン、インドを中心とした貿易とまさにMATSURIで参加させていただいている藻類の新規事業構築に向けた実務を担当しています。

藻類にあまり馴染みのない中でも、MATSURIへの参加に至った動機を教えてください。
興和グループとしては【健康】と【環境】をテーマにしておりますが、SDGsへの取組みとして、会社全体としての具体的な目標を設定する過程において、環境インフラ部ではクリーン燃料として注目されている、グリーン水素やアンモニアに注目し、その活用及び事業化に向け検討しております。これらと同様にバイオフューエルとして藻類に対してもその将来性に期待し、まずはベースとなる知見を収集する為にMATSURIへ参加しました。

2021年度の発足当初から、MATSURIのことをご存知だったのですね。
実は、MATSURIを知った元々のきっかけは、(株)ちとせ研究所(以下、ちとせ)と数年来の親交があった当社の顧問からの紹介でした。

私は理系出身で、藻類の存在自体は知っておりましたが、MATSURIと出会うまでは、まさかここまで社会に大きな影響を与える可能性を秘めているとは想像しておりませんでした。

生産する藻類種によっても得られる成分は様々で、CO2を吸収すると同時に燃料や化成品、食品など多様な製品へ展開できることを思うと、これまで以上に興味を抱いております。

そこで、自身としてもぜひ藻類に関わってみたいと思い、MATSURIに参加しております。

実際に、MATSURIに参加してみて、良かったことはありますか。
やはり、正確な情報を発信されていることですかね。

当社は、藻類分野に大きな魅力を感じながらも知見は全く無く、ゼロから事業検討を始める状態でした。

そのため、勉強会や交流会などMATSURIのイベントに参加することで、藻類生産に必要な設備や環境条件、生産コスト、藻類から得られる成分や各製品の売上試算、CO2収支の試算、海外の動向など、リサーチしきれないリアルな情報まで把握できたことは、課題に感じていた情報収集の点でも非常に良かったと思います。

そのようなメリットを通じて、具体的にどのような新しいアクションに繋がりましたか。
元々ご縁のある海外企業が、カーボンニュートラル実現の手段を模索していたものの、具体的な話ができずにおりました。

そこで、MATSURIの活動をこの海外企業に紹介したところ、まさにこれからの時代を担っていく取り組みということで、非常に強い関心を示してもらえました。

現在は、MATSURIで得られた知見も活かして、この海外企業の拠点で藻類を生産し、加工、販売まで繋げていくサプライチェーンを構築していきたいと考えており、実際に協業の提案を始めております。

藻類生産については、経験の豊富なちとせにも参画してもらいながら、当社は日本での製品販売を見据えた商社として、新たな事業を展開していきたいと考えています。

このように、当社としてもカーボンニュートラル実現に向けて具体的な事業領域を1つ固められつつあることも、MATSURIに入って良かった点ですね。

商材が変わり、木村様としても新たなチャレンジに挑まれているのですね。
これまで扱ってきた化学品に限らず出口を多様に考えられる上に、今後社会における重要度が増していくことから、藻類を新たな商材として取り扱うことは大きなチャレンジの1つです。

また、このチャンスをきっかけに仕事の幅も広がり、事業スキームや当社が今後取り扱うべき藻類由来の製品などを、海外現地のメンバーと連携しながら議論しております。

今では、MATSURIで得られた知見やネットワークを社内へ共有していくことで、社長等経営層の方にも注目いただくほどに藻類への関心が社内でも強くなり、「藻類といえばまずは木村に。」といった状態になりつつあります。

MATSURIを通じて関わることとなったこの仕事で、自身の責任とやりがいが少しずつ大きくなっていると実感しております。

最終的には、ただの粉や油ではなくちゃんと目に見える身近な形で、藻類由来の製品を社会に届けられるところまでやり切りたいと思います。

最後に、MATSURIにご興味をお持ちの企業様へ、メッセージをお願いします。
バイオにこれまで縁がなかったとしても、カーボンニュートラルの視点で有意義な情報が得られることから、何か新たな事業を検討されている方であれば入って損は無いと思います。

また、MATSURIは、様々な企業と共にこれからの社会を支える産業をゼロから構築する取り組みのため、プラットフォームとして活用することで、ハードルが下がった状態で新規参入にチャレンジできるのではないかと感じています。 ぜひ、MATSURIに参加してみてはいかがでしょうか。


木村様は終始、MATSURIを通じた現在のお仕事・チャレンジを話される前向きな姿勢が印象的でした。

産業の構築に向けてはまだまだ険しい道の半ばでありますが、興和様のようなパートナー1社1社と、また木村様のようなメンバー1人1人と一緒になってMATSURIのゴールへ突き進んでいきたいと実感する時間となりました!

MATSURIでは今後も、新しい産業を生み出す仲間を募集しております。ご興味をお持ちの方は、お気軽にMATSURI事務局(matsuri@chitose-bio.com)までお問い合わせください!

MATSURI事務局:勝山 久蔵

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