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2月12日(水)、MATSURIパートナーを対象にオンライン情報共有会「パーム核油代替生産に向けた海産性藻類の熱帯屋外培養試験の報告」を開催いたしました。
MATSURIでは、各パートナーと個別に実施する共同研究での研究成果や課題を、パートナーへ向けた情報共有会にて共有し、さらに開発テーマの検討・創出を行い、研究を進めていくといったオープンイノベーション戦略を進めています。今回は、共同研究の事例紹介として、産業構築パートナーである花王株式会社様(以下、花王社)とともに、オンライン情報共有会を開催し、57社、100名にご参加いただきました。
前半は、ちとせグループ General Manager 佐々木 俊弥より、花王社との共同研究の背景をご説明いたしました。また、BioEngineer 志賀 晃からは、屋外環境下における藻類培養試験の報告を行い、商用生産へ向けて具体的な取り組みが進められていることをお伝えしました。
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後半は、花王株式会社 研究開発部門 バイオ・マテリアルサイエンス研究所 主任研究員 尾崎 達郎 様にご登壇いただきました。花王社では、高い油脂蓄積能を有する海産性藻類のナンノクロロプシスに着目しており、長年にわたり研究開発を進めていること、花王社のセルフクローニング技術を用いて作出したラウリン系油脂高生産株についてもご紹介いただきました。ちとせと花王社が引き続き共同研究を進めていく一方で、バイオマスの用途開発や工程開発に取り組んでいただけるパートナーを募集していることを呼びかけました。
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本発表は多くのパートナーから関心をいただき、開催後のアンケートでは、自社製品にバイオマスを利用したい、工程の開発に自社の技術を活用したいといった共同研究への参加に前向きな要望や、MATSURIで様々な検討が実施されており、今後の展望を楽しみにしているなどのお声をいただきました。
MATSURIでは、藻類産業の構築へ向けた進捗や課題をお伝えするべく、今後も情報共有会を開催していきます。100社を超えるパートナーの皆さまより強みや知見をご共有いただきながら、バイオエコノミー社会の構築に向けてMATSURIプロジェクトを進めて参ります。
2025年も引き続き、業種や規模を問わず、様々な企業の皆さまのご参加をお待ちしております。お問い合わせはこちらから。
開催概要
日時:2025年2月12日(水)14:00~15:20
題目:パーム核油代替生産に向けた海産性藻類の熱帯屋外培養試験の報告
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